シーズー犬・女の子の結石、尿道閉塞

我が家のシーズー犬の女の子、みーこが尿路結石を患っていましたが、雌犬にはめったに起きないといわれる尿道閉塞(結石が尿道に詰まっておしっこが全く出なくなる)を起こしてしまいました。

実際の雌犬の結石による尿道閉塞の体験談が見つけられなかったので、そのような飼い主さんの参考になればと記録します。

直径2cm弱の尿路結石

以前からちょくちょく血尿が出ていましたが、病院でレントゲンを撮ると直径1.7cm近くの結石が数個膀胱にある状態でした。

みーこは、小さい頃お散歩中に犬にけたたましく吠えられてから犬が嫌いになり、見知らぬ人に撫でられるのもちょっと嫌で逃げてしまう内弁慶な子です。

病院は特に苦手で診察台に上がるたびに毎回必ずおしっこをしていました。

あるときは緊張のあまり?診察台で小さな結石が数個でるほど、勢いのあるおしっこをしました。

それからは、家でも尿に結石が混じってないかと注意していましたが、一度も見つけたことはありません。

投薬や点滴、療法食をはじめてから数週間が経ち、再度レントゲンを取りましたが、結石(ストルバイト)は小さくはなっていませんでした。

その後、私がコロナに感染し、2週間以上みーこを病院へ連れて行くことができなくなりました。療養期間後も調子が戻らず、みーこの病院もまた休日があけてから再開しようと思っていた矢先のことでした。

そこら中に便・下痢をする

夕方から夜にかけて、みーこが家のそこら中にちょこちょこ便をするようになりました。

普段はトイレで用を足す子ですが、調子が悪くなると所構わず用を足すようになります。どこで排泄するかは、みーこの体調を知る一つのバロメータです。

便は初めは固めの普段の便でしたが、軟便、下痢便に変わっていきました。

どんなに調子が悪くても今まで絶対することのなかった娘の布団の上で下痢便をしたので、明らかに今までと違って何かおかしい?!という異変は伝わりましたが、みーこの体の中で何が起きているかはわかりませんでした。

息が荒く辛そう

みーこは座ったり横になったりを繰り返して落ち着かない様子。座っているときは、とても暑い外にいるように息が荒く辛そうで、冷房の温度設定を低くしても変わらず辛そうです。

深夜になっても、いつものようにぐっすり寝ることなく、起きては寝てを繰り返すみーこ。その時になってようやく、便や下痢をしていた時に、尿が出ていなかったことに気がつきました。

それでも最後に尿を片づけたのが夕方頃で、まだ6時間くらいしか経ってないので、ちょっと今回は尿の間隔が長いだけかもしれないという思いもありました。

ネットで調べても雌犬で結石が尿路に詰まって尿が出なくなるのはごく稀という情報しか探し出せず、実際の雌犬が尿路閉塞になった情報は見ることができませんでした。

非常時には、ネットで調べたい情報が表示されるような検索ワードが思いつかなかったり、上位に表示される似たり寄ったりの情報に時間を費やしてしまうことが多々あります。

余裕がないので仕方ありません。

動物病院の緊急対応を調べる

そうこうしているうちに明け方になりました。

みーこは寝ている時はもちろんトイレに行きませんが、こう寝たり起きたり落ち着かない状態が続いているのに、その間一度も水を飲みに行かず一度も尿をしないのはさすがにおかしいと、尿が出ないのではないかという思いが強くなってきました。

その時みーこは子供のそばで寝ていたのですが、寝息もなんだか普段とは違い弱々しいです。

午前の診察時間までの1、2時間が待てないと判断し、動物病院の緊急対応について調べました。

たまたま、かかりつけの動物病院が緊急対応もできる範囲でしてくれている病院で、できない場合は他の病院と調べていたら、そばにみーこがやってきました。

以前みーこにマダニがついたときに、お股にマダニがいないか確認しようとしたらとても嫌がり大変だったのですが、今回、尿が出ないのかとお腹からお尻に向かって撫でると、その時は嫌がらず、むしろ撫でてくれと言わんばかりの体勢になりました。しばらく撫でると、みーこが布団に行って掘って布団を整えて寝ました。

朝7時頃みーこのお腹を撫でたら、いつもよりお腹が張っていて固く、もう限界だと、動物病院に事情を伝え、緊急対応してもらえないか連絡しました。

運良く、数十分後に診てもらえることに。

緊急手術入院

少し早めに動物病院に着きましたが、待ち合わせの時間になると病院の入口が開き、どうぞと促してくれました。

毎回必ず診察台に上がる時に尿をするみーこが、今回は残念ながらしっぽは振るけど尿はしませんでした。その姿は、まるで喜んでいるかのようでした。

レントゲンを撮ると、一番大きな結石が他の結石のある場所から離れた所にあり、その石が尿道を塞いでいました。

とにかく尿毒症等起きてはいけないので早急に尿道にカテーテルを入れて尿を出しましょうと。

その後病院の手が空いた時に、開腹手術をして結石を取り出した方が良いのでは?と獣医さんが詳しく説明してくれました。

私自身、腹腔鏡手術などの経験はあり、手術による体のダメージを考えると開腹手術には消極的でした。

しかし犬の尿道閉塞は一刻を争う事態になっていてもわかりにくい&タイミングが悪いと処置まで何時間も待つことになります。

また個人的な考えですが、人体も一度起きてしまったら、そこに新たな道ができたように再度起こりやすくなると考えているので、めったにないといわれる雌犬の尿路閉塞を起こしたうちの犬は、おそらくまた尿路閉塞を起こしやすいと判断して、開腹手術もしてもらう事にしました。

他の尿道結石を患っているワンちゃんを飼われている人が参考にしてくれるかも?と、詳しく書いたら長くなってしまったので、ここで一旦区切ります。

Profile

Mayumi Kato

「さゆらぎ」運営

綺麗なものが好き。数年前からwordpressを使ってサイト制作しています。